2021年医学部偏差値ランキング<国公立大学50校・私立大学31校>

2020/12/25 16:34


医学部受験者の偏差値は60台以上です。60台といっても成績がトップクラスの集団の平均点から割り出した数値ですから、医学部で最下位の60.0が文系など他学部の偏差値70台に該当する大学もあります。また、国公立の医学部で偏差値67以上は、東大理Ⅰ・Ⅱと同程度かそれより高いともいわれています。

医学部の偏差値は、河合塾や駿台、東進など全国規模で模試を実施している大手予備校が公開しているものが有名ですが、ここでは河合塾の最新の偏差値ランキングを紹介します。

ランキング表の見方

河合塾は独自の算出法で偏差値を求め、2.5刻みの偏差値帯で示すのが特徴です。駿台や東進、ベネッセなどが公開している偏差値一覧は1刻みですが、河合塾は下記のように偏差値帯を設定して下限値で表すため、「偏差値60.0」と表示されている場合は「偏差値60.0~62.4」を意味します。

偏差地帯55.0~57.4、57.5~59.9、60.0~62.4、62.5~64.9、65.0~67.4、67.5~69.9、70.0~72.4、72.5以上

河合塾のもう1つの特徴は、平均偏差値(合格者の偏差値の平均)ではなく、合格する確率と不合格になる確率が半々(50%)となる「ボーダー偏差値」を設定している点です。平均偏差値は大学の学力を見るのに適し、ボーダー偏差値は受験においてのレベルを見るのに敵しているといえます。

国公立大学医学部★ボーダー偏差値ランキング

昔は国公立大学の入試は前期日程と後期日程の二段階でしたが、後期日程を廃止する医学部が増えています。2020年度に後期募集を行った医学部は〇印をつけたところと合わせて20校です。偏差値が記載されていないのはボーダー偏差値が設定されていない大学です。

順位 大学名 前期 後期 地域枠
1 東京大学 72.5
2 東京医科歯大学 70.0
2 京都大学 70.0
2 大阪大学 70.0
5 山梨大学 70.0
6 北海道大学 67.5
6 東北大学 67.5
6 千葉大学 67.5 70.0 67.5
6 横浜市立大学 67.5 67.5
6 岐阜大学 67.5 70.0
6 名古屋大学 67.5
6 神戸大学 67.5
6 奈良県立医科大学 67.5 70.0
6 九州大学 67.5
6 宮崎大学 67.5 70.0
7 旭川医科大学 65.0 70.0
7 弘前大学 65.0 62.5
7 秋田大学 65.0
7 筑波大学 65.0 65.0
7 群馬大学 65.0 65.0
7 新潟大学 65.0
7 信州大学 65.0
7 金沢大学 65.0
7 福井大学 65.0
7 浜松医科大学 65.0 65.0
7 名古屋市立大学 65.0
7 滋賀医科大学 65.0 65.0
7 京都府立医科大学 65.0
7 大阪市立大学 65.0 67.5
7 和歌山県立大学 65.0 65.0
7 島根大学 65.0 65.0
7 岡山大学 65.0
7 広島大学 65.0
7 山口大学 65.0
7 愛媛大学 65.0
7 佐賀大学 65.0
7 長崎大学 65.0
7 熊本大学 65.0
7 大分大学 65.0
7 鹿児島大学 65.0
7 琉球大学 65.0
8 札幌医科大学 62.5
8 山形大学 62.5 57.5
8 福島県立医科大学 62.5 62.5
8 富山大学 62.5
8 三重大学 62.5 62.5
8 鳥取大学 62.5 62.5
8 香川大学 62.5 62.5
8 高知大学 62.5 62.5
9 徳島大学 60.0

「医学部入試情報2021」 2020年6月掲載

私立大学医学部★ボーダー偏差値ランキング

私立大学は学校推薦型や総合選抜(旧AO入試)の募集が多いのですが、医学部の場合は一般入試と共通テスト(旧センター試験)を併用する選抜方式が増えており、医学部全体の80%近くを占めています。

1回の共通テストで合格すれば複数の大学の学科試験を済ませることができるのがメリットですが、募集人員は5名~15名程度と少なく、倍率は一般入試よりかなり高くなります。

共通テストのボーダー偏差値を設定していない大学は空欄にしています。

※産業医科大学は、共通テストが一次試験で、二次試験は小論文と面接となっています。

順位 大学名 一般枠 地域枠 共通テスト
1 慶応義塾大学 72.5
2 順天堂大学 70.0 70.0 70.0
2 東京慈恵会医科大学 70.0 70.0
2 産業医科大学 70.0※
2 日本医科大学 70.0 70.0
3 東京医科大学 67.5
3 自治医科大学 67.5
3 昭和大学 67.5
3 東邦大学 67.5 67.5
3 日本大学 67.5
3 大阪医科大学 67.5 67.5
3 関西医科大学 67.5 67.5 67.5
4 岩手医科大学 65.0 65.0
4 東北医科薬科大学 65.0 67.5
4 国際医療福祉大学 65.0 70.0
4 北里大学 65.0 65.0
4 杏林大学 65.0 65.0
4 帝京大学 65.0 65.0 65.5
4 東海大学 65.0
4 聖マリアンナ医科大学 65.0
4 東京女子医科大学 65.0
4 金沢医科大学 65.0
4 愛知医科大学 65.0
4 藤田医科大学 65.0 67.5
4 近畿大学 65.0 60.0
4 久留米大学 65.0
4 福岡大学 65.0
5 獨協医科大学 62.5 62.5
5 埼玉医科大学 62.5
5 兵庫医科大学 62.5
6 川崎医科大学 60.0 60.0

「医学部入試情報2021」 2020年6月掲載

まとめ

国公立大学と私立大学では私立の医学部が偏差値は低いといいますが、両者を比較するのは意味がありません。私立の医学部は立地や学費、ブランドイメージでだいたい順位が決まっています。一方の国公立医学部はその年によって志願者数が変動するため偏差値も上下します。昨年は穴場だった国公立の医学部が今年は反動で倍率が上がり、偏差値も跳ね上がったというケースがよくあります。

偏差値は受験校を選ぶ際の指標になりますが、推移するものですから数値にとらわれないであくまでも目安と考えるようにしましょう。

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医学部受験経験者。受験時代は英語が苦手でした。図書館で勉強することが大好きです。

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